強烈な印象だった。
まっすぐな生き様に胸をえぐられる気分だった。
それでも店があるからと。
かたくなに心を夢を見る奴等から引き離したというのに。
船長はもっと強烈な奴だった。
完敗だった。
せっかく凍結させた夢を見る心を。
またひそかに息づかせてしまうことになってしまった。
歩き始めてしまった以上。
絶対にオールブルーを見つけると心には決めていたが。
せっかく船に乗った以上、それ以外のことも楽しむつもりだった。
気の良い奴等ばっかりだし。
ナミさんは美人だし。
あわよくば・・・と思ってはいたが、男ばっか3人・・・
一人は除いてもいいかもしれないが、3人もずっと航海していては、
何かあっても不思議じゃない。
仲間だろうと、好きになったらそんなもん関係無い。
いい関係をきっちり築き上げていればそんなコト全然問題無いと思う。
たとえ、別れがあろうとも。
だから、それとなく探っていこうと思っていたのに。
「見ちまったんだよなぁ・・・。」
月明かりの中、ごく自然にキスをしていた。
気持ち悪いと思ってもいいのに、何故だか全然思わなかった。
逆にキレイだと思ってしまったのは何故だろう。
しっくりと・・・何故だかしっくりと認めてしまっていた。
ただ、気になったのは。
「別に狙ってもいねえのに、ものすごい目で睨みやがって。バカゴムが。」
あんな大変な恋なんてしたくない。
「アイツらだから出来ることだろうな。まったく。
ゾロの奴も大変な奴に好かれちまったもんだな。」
あれが自然なのだから、仕方ない。
だけども、船の中でいちゃつかれるのは大いに迷惑だ。
「冷やかして遊ぶには持ってこいかな。」
しばらくは楽しめそうだと、サンジはニヤリとした。
一体どこまで行ってるのか。
一度、ルフィに聞いて見よう。
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